【社会福祉士国家試験まであと12日】社会福祉士の私が心に刻んできた言葉
決めるのはあなたじゃなくて本人だよ
支援者の視点から見ると、明らかにこちらの選択の方が本人にとって良いと思うことがあると思います。
- このサービスを利用したい方が良いんじゃないか
- 在宅での生活は難しいのではないか等
その日、こうした方が「本人のため」になるのではないかとその方に相談したところ
あなたが決めるんじゃない。決めるのは本人だよ。
と言葉をいただきハッとしたのを覚えています。
クライエントは認知症や障害、虐待、引きこもり等、何かしらの生活のしづらさを抱えています。病気やそれまでの背景により、選択する力、判断する力が弱まっていることがあります。誰にも助けてと言えず一人で抱え込み、自分自身を否定し続けてきた方もいます。
そのようなクライエントに対し社会福祉士、ソーシャルワーカーとして「何とか助けたい」と思う気持ちは当然あるでしょう。私もそう思っていました。
ただ、社会福祉士、ソーシャルワーカーは先導者ではなく、伴走者です。
課題という壁に直面したクライエントの持っている力を信じます。その上で壁を越えられるようサポートします。
「何とか助けたい」という気持ちは大切ですが、それが強すぎると「こうあるべきだ」「自分がいなければこの方はだめだ」
と支援者が勝手に判断してしまい、本来主体であるはずのクライエント本人を置いてけぼりにしてしまうこともあります。
「良かれと思って」は、本人にとっては迷惑極まりないこともあるのです。
そしてそれは、本人の持っている力を潰してしまうことにも繋がります。
- 認知症が進んでも、障害の程度が重かったとしても、できることはある
- 本人の持っている力を信じる
- 本人の人生を、本人自身が決められるよう、選択を支える
心がけていきたいです。
皆さんはどんな社会福祉士、ソーシャルワーカーになりたいですか?
国家試験まであと12日。もう一息です。