福祉のミカタ

介護、福祉職の味方になり、見方を広げます。

【社会福祉士国家試験まであと3日】社会福祉士の私が心に刻んできた言葉


これまで多くのクライエントと関わらさせていただきました。

もちろんすべてではないにしろ、その方の人生の一部を垣間見ることができ、関わることができるのは、社会福祉士ソーシャルワーカーの醍醐味だと思います。



その方は80代の女性でした。

戦争を経験されており、当時の苦しかった記憶は鮮明に残っていると言われました。

その中の一つのエピソードが衝撃的でした。

一家で農業をされていました。

その方も幼いころから家の仕事をしており、とにかく休む暇がなかったと言われていました。

そのような状況でも、その方にはやりたいことがあり、高校に行きたいと勉強していました。

書類もすべて自分でそろえ、あとは親に印鑑を押してもらうだけ。

親に高校に行きたい旨伝えたところ



「百姓の娘なんか家の仕事だけしてればよい。勉強なんかして何になる。」

と印鑑を押してもらえなかったとのことでした。




当時、戦争が終わったばかりで、多くの人が今日を生きるのに必死だったと言います。

学校に行くことができず、家の仕事をやり続けた方は多いと聞きました。

そして男女の違い、生まれた順番で我慢しなければならないことも多かったと言います。



「まあ、時代だねー」と目を細め、遠くを見つめながら話してくださったその方の表情を今でも覚えています。



性別や生まれた順番という理由だけでやりたいことができない。現代は多くの方が「そんなのおかしいよ」と思います。でも、当時はそれが常識、当たり前の社会でした。


その方はさらに

「今学校に行けるのは当たり前でしょう。行きたくなくても行けるんだから。当たり前の幸せに感謝だねー」

と言われていました。


当たり前に学校に行けて、友人と遊べて、社会福祉士の勉強ができている。

それを当たり前にさせてくれたのは、過去、学校に行きたくても行けず、必死に働いてきた方たちであるということを
私たちは忘れてはいけないんだと思います。


社会福祉士国家試験まであと3日です。


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