福祉のミカタ

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【社会福祉士国家試験まであと17日】社会福祉士の私が心に刻んできた言葉

ソーシャルワーカーの支援の正解はない
だから考え続けられる


ソーシャルワーカー社会福祉士は相談援助の専門職です。

専門職と聞いて、どんなイメージを持ちますか?

  • 理論や技法を用いて、問題解決する。
  • 正解を見つけるため、たくさんの知識を持っている。

そのようなイメージを持たれるのではないでしょうか?


そもそも専門職とは

  1. 専門職とは、科学的理論に基づく専門の技術の体系をもつものであること
  2. その技術を身につけるのには、一定の教育と訓練が必要であること
  3. 専門職になるには、一定の試験に合格して能力が実証されなければならないこと
  4. 専門職は、その行動の指針である倫理綱領を守ることによって、その統一性が保たれること
  5. 専門職の提供するサービスは、利益ではなく公衆の福祉に資するものでなければならないこと
  6. 社会的に認知された専門職団体として組織化されていること

出典:日本社会福祉士会編「新 社会福祉援助の共通基盤(上)第2版」中央法規出版、3項、2009年

楽天で調べたところ、現在上巻は中古のみ販売していました。

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専門職なのに、支援の正解がないの!?
当時「ソーシャルワーカーの支援の正解はない」と言われ、正直納得しなかったことを覚えています。でも、続く言葉にハッとさせられました。

正解はご本人の中にしかないんだよ。


ソーシャルワーカー社会福祉士は本人の自己決定を支える専門職です。決めるのは支援者ではなく、本人です。
本人がなるべく納得した形で選択していただけるように専門的な知識を活用します。

ただ、「これが正解だ」と完全に納得できたことは、私自身10年間働いていますが、ありません。
「これで良かったのかな」「もっと何かできたのではないか」とモヤモヤすることばかりです。

なぜなら、正解はこちらが決めるものではなく、本人の中にしかないからです。
私たちが対象とするのは「人」です。数値やデータで図られるものではありません。
仮に「ありがとう」と言われても、それが100%本心かどうかは、その人でなければ分からないのです。

でも、だからこそ、学び続けることが大切なんじゃないかと思います。

答えなき答えを探し続ける。そういう意味で社会福祉士に向いているのはM気質の方なのかもしれません(笑)

冗談はさておき、社会福祉士その方の幸せを考え、その方のために何ができるか考え、その方と伴走していく、素晴らしい職業だと思います。



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