【社会福祉士国家試験まであと10日】社会福祉士の私が心に刻んできた言葉
情報を埋めることが目的じゃないよ
新卒で医療ソーシャルワーカーとして働いていた時、上司から「フェイスシート(基本情報のようなもの)を15分以内にとってきて」と時間指定で依頼されました。
当時の私は(今もですが)、できないことが多くミスばかりしていました。だから、とても恥ずかしいですが「褒められたい」一心で時間通りに完璧にフェイスシートを記入してこようと、急ぎ足で病棟に行ったのを覚えています。
15分後見事フェイスシートを埋めて上司に提出しました。そして上司に言われました。
「ありがとう。ところでこの方の見立てはどう考えている?」
...頭が真っ白になりました。見立てなど考えていませんでした。考えていたのは情報を時間内に埋めて、褒められることです😅
この上司はこうなることを予測して私に頼んでいました。時間を指定したのは、限られた時間で優先順位をつけてもらうためとのことでした。
情報を埋めることは誰にでもできます。聞き取りのように一つ一つ聞けばよいだけですから。
単に情報を埋めるのではなく社会福祉士、ソーシャルワーカーとしての「見立て」。が重要です。
本人自身が訴えている困りごとはもちろん
- 専門職として推察される課題
- 本人が気づいていないこと
- 未来起こりえること
を
- 背景
- 周りとの関係性
- 他職種からの情報
から「見立て」、本人とともに課題を解決していく専門職です。
情報を埋めることが目的じゃないよ
この1件で少しだけ、専門職としての自覚が芽生えたことを記憶しています。
これからも勉強していきたいと思います。